FXでよく、『テクニカル分析』という言葉を耳にしたことはあるのではないでしょうか？？
FXを取引していくなかで、『テクニカル分析』はFXで成功するために絶対に欠かすことの出来ない重要分析手法のひとつなのです。
『テクニカル分析』について理解したい初心者また、今更聞けない！という人も最後まで読んでみてください。
テクニカル分析とは？
結論から言うと、テクニカル分析とは、金融市場でのトレーダーや投資家の意思決定において、価格や取引量など過去の市場データをもとにして未来の価格動向を予測する手法です。
つまり言い方を変えれば、金融市場の相場は、トレーダーや投資家によって意図的に動いている動向とも言えるのです。
ローソク足でパターンの分析
ローソク足を通じて価格の動きを視覚的に把握することができます。
ローソク足は各時間帯の始値、終値、高値、低値を表す形状を持ち、これを組み合わせてさまざまな価格パターンを形成します。
これらのパターンから、市場の心理や可能性の高いトレンドの方向性を読み取ります。
1. ローソク足の基本構造
ローソク足は、各時間帯（例: 1日、1時間）の始値（Open）、終値（Close）、高値（High）、低値（Low）を表す図形です。
個々のローソク足には実体（実際の価格変動を表す部分）と髭（実体の上下に延びる線）が含まれています。
異なる色や形状のローソク足が組み合わさり、これによって市場の動向が視覚的に示されます。
2. ローソク足の色の理解
一般的にMT4チャートでは
上昇トレンド時のローソク足
白や緑の実体は上昇トレンドを示し、終値が始値よりも高いことを意味する。
髭が短い場合、上昇が強いことを示唆する。
下降トレンド時のローソク足
黒や赤の実体は下降トレンドを示し、終値が始値よりも低いことを意味する。
髭が短い場合、下降が強いことを示唆する。
3. ローソク足のパターン
倒錯（反転）パターン
ハンマー: 下降トレンドでの反転を示し、短い下髭があるローソク足。
逆ハンマー: 上昇トレンドでの反転を示し、短い上髭があるローソク足。
継続パターン
陽線（陽線）: 上昇トレンドの継続を示し、終値が始値よりも高いローソク足。
陰線（陰線）: 下降トレンドの継続を示し、終値が始値よりも低いローソク足。
反転パターン
ツインピークス: 上昇トレンドの終了を示すダブルトップパターン。
ダブルボトム: 下降トレンドの終了を示すダブルボトムパターン。
ローソク足と価格パターンの解析は、市場心理やトレンドの変化を理解するために非常に有益なのです。
異なる色や形状のローソク足が形成するパターンを注意深く観察し、これをサポートとレジスタンスと結びつけながら分析することで、
トレーダーは市場での意思決定をより的確に行うことができるようになるはずです。
サポートとレジスタンス
価格が特定の水準で停滞したり反発したりする領域を「サポート」と「レジスタンス」と呼びます。
サポートは価格が下落している際に停滞し、反発する可能性がある水準であり、逆にレジスタスは価格が上昇している際に停滞し、反発する可能性がある水準です。
これらのサポートとレジスタンスはトレンドの方向性を確認する上での重要な指標となります。
1. サポート（Support）
定義
サポートとは価格が下落し、停滞するか反発する傾向がある、より意識された水準です。
形成理由
・心理的な水準: 過去に価格がサポートとなった水準は、トレーダーが心理的に重要視し、再び同じ水準で買い意欲を示す可能性が高まる。
・移動平均線: 移動平均線や他のテクニカル指標が特定の水準をサポートとして示すことがある。
役割
サポートが維持される限り、価格は上昇する可能性が高いと見なされます。
サポートが突破されると、新たなトレンドや反転の可能性が高まります。
種類
水平サポート: 水平な価格帯で価格が反発する。
傾斜サポート: 斜めに形成されたトレンドラインが価格をサポートする。
2. レジスタンス（Resistance）
定義
レジスタンスは価格が上昇し、停滞するか反発する傾向がある水準です。
形成理由
・過去の高値: 過去に価格が一時的に止まったり反発したりした水準は、再び同じ水準で売り意欲が示される可能性が高まる。
・テクニカル指標: 移動平均線やファイボナッチ retracement レベルが価格をレジスタンスとして示すことがある。
役割
レジスタンスが保たれる限り、価格は下落する可能性が高いと見なされます。
レジスタンスが突破されると、新たな上昇トレンドの可能性が高まります。
種類
水平レジスタンス: 水平な価格帯で価格が反発する。
傾斜レジスタンス: 斜めに形成されたトレンドラインが価格をレジスタンスとして示すことがある。
3. サポートとレジスタンスの使い方
エントリーポイントの特定
サポートが形成された時に買いエントリーを検討し、レジスタンスが形成された時に売りエントリーを検討する。
ストップロスの設定
サポートやレジスタンスの近くにストップロスを設定し、価格がこれらの水準を突破した場合に損失を最小限に抑える。
トレンドの転換点の識別
サポートやレジスタンスの突破はトレンドの転換を示唆することがあり、これを利用してトレンドの変化を把握する。
トレンドラインと組み合わせる
サポートやレジスタンスはトレンドラインと組み合わせて使用し、価格の動向をより精密に予測する。
サポートとレジスタンスは価格の動向を理解する上で重要で的確に利用することで、トレーダーはエントリーポイントの特定やリスク管理に非常に役立ち、
技術をより強化することができるでしょう。
インジケーターの活用
インジケーターとはチャート上やチャート下部に表示するサポートツールです。
チャートが示す意味を分かりやすくする効果があり、MT4やMT5チャートでは、多くのインジケーターが利用できます。
インジケーターの指数（計算式）は、価格や取引量から計算され、相場の強弱や過熱度を示すものです。
使用することで、トレンドの転換点やトレードのエントリーポイントを見極めます。
1. 移動平均線
単純移動平均（SMA）:
特徴: 期間内の価格の合計を期間数で割ったもの。
活用: 短期と長期のSMAを比較して、クロスオーバーを確認し、トレンドの方向性を判断する。
指数平滑移動平均（EMA）:
特徴: 直近の価格に重みを与えた平均。
活用: 現在の価格により敏感に反応し、トレンドの変化を迅速に捉える。
2. 相対力指数（RSI）
特徴: 過去の上昇日と下落日の平均を用いて、相場が過熱または過剰売られているかを示す。
活用: 一般的にRSIが70を超えると買われ過ぎと判断し、30を下回ると売られすぎと判断し、買いシグナル。
3. MACD（移動平均収束拡散）
特徴: 2つの移動平均線（短期、長期）の差を計算し、それに対するシグナル線をプロットする。
活用: MACDのゴールデンクロス（短期が長期を上回る）は買いシグナル、デッドクロス（短期が長期を下回る）は売りシグナル。
4. ボリンジャーバンド
特徴: 移動平均線を中心に、価格の変動が通常どれだけの範囲で起こるかを示すバンドを表示。
活用: バンド幅が狭まると価格変動が少なくなり、広がると価格変動が活発になる傾向があり、これをトレンドの転換点と捉える。
5. フィボナッチリトレースメント
特徴: 過去の高値から安値までの価格変動に対し、一定の割合（通常は38.2％、50％、61.8％）で水平線を引き、サポートやレジスタンスを示す。
活用: リトレースメントの水平線がサポートやレジスタンスと重なる場合、その水準での反発や逆転の可能性がより高まる。
まとめ
『テクニカル分析』をテーマにローソク足、サポートとレジスタンス、インジケーターと、3つを解説しましたが、ではなぜこれらがテクニカル分析に有効なのか？
それは、冒頭にも説明したように、相場とはトレーダーや投資家によって意図的に動いている動向であり、
成功している優秀なトレーダーや投資家はこれらのテクニカル分析を限りなく活用しているからなのです。
テクニカル分析を身に付け、優れたエントリーポイントや利確ポイントを判断し、市場の動向を理解することが重要なのです。
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